ec2-3-139-107-241.us-east-2.compute.amazonaws.com , 30314th 1996/11/13 UPDATED

マップアクセスモニター

Copyright(C)1994 H.Kashima 94/8/23

目的

 マップアクセスモニターは以下の目的の下に製作される。

  1. 最小の部品で、ほどほどの機能を持ち、最低のコストで完成すること。

  2. あらかじめ見当を付けておいたアドレスのデータが読まれているか数値的

    にチェックできること。

  3. 配線が面倒くさくないこと。


動作説明

 本機は、マップ参照テーブル(以下 MRT)ROMと、デコードラッチ、表示部 から構成される。

 MRTは、1アドレス当り16ビットのデータで構成され、あるアドレスの属性を記録する。 属性のないアドレスには 0xffff を格納する。

ビット	      機能
-------------------------------------
bit 0	X軸1桁目 bit 0 (BCD)
bit 1		   bit 1
bit 2		   bit 2
bit 3		   bit 3
bit 4	Y軸1桁目 bit 0 (BCD)
bit 5		   bit 1
bit 6		   bit 2
bit 7		   bit 3
bit 8	X軸2桁目 bit 4
bit 9		   bit 5
bit 10	Y軸2桁目 bit 4
bit 11		   bit 5
bit 12	マップ番号 bit 0 (2の補数)
bit 13		   bit 1
bit 14		   bit 2
bit 15	データフラグ	0:データ有効, 1:データ無効
    
 各軸のデータは BCDで記録される。 16進で記録した場合、16進の7ゼグデコーダ 又は 16進 -> BCDコンバータが必要になるためである。 (ぜんぜん10進にこだわる 必要は無いのだが) このため、位置データは 10進で 0 から 39 までの数値を取るこ とができる。

 マップ番号は、複数のマップセットを識別するために格納する。 デジタルSWの コモンピンを GNDにしてハードが完成したため、この3ビットはまとめて反転させて 格納しなければならない。

 データフラグは、データを記録したら 0にする。 ROMは消去時 0xff なので、 書込をしていないアドレスは無効になる。

 あるアドレスが読みだされたらそのMRTデータをラッチしなければならないが、 これは、プログラムROMより速くマップ番号をデコードし、/CS が切れてから、 プログラムROMのデータが無効になる前にMRTをラッチしなければならない。

プログラムROMの Tacc は一般的なの車種で 120nsとしても、デコードには充分 な時間であるが、Tod(/CS) が切れてから データが無効になる時間) は速いものに なると、35ns以下(加島が使ったものは Tacc = 70ns, Tod = 35ns)になるので、ラッチ TTLのホールド時間と NORゲートの遅れを考えると、NORゲートは ASシリーズ(4.5ns) を使った方が安全である。

リセット動作は、0xffff をラッチさせる。 表示部では 0xffff のデータの場合は 表示が消えるようになっている。

 表示部は、数値的情報を得るため7ゼグ表示とした。 一番難しい所は収納する ケースの作成である。


回路について

  • スキャナー部の回路図
  • 表示部の回路図
  • パーツリスト
  •  各TTL, ROMにはパスコンを1つづつ、表示部を分離した場合は表示部側の 電源ラインに 470μFを挿入すること 74F521 は 74LS688 でも可。 ただし、74AS02 はこれを使用すること。 また、MRT-ROMに 16bit 40Pin ROMを使用する ことにより、配線を 18本しないで済ませる事ができる。


    ROMの作成

     本機は、合計3つのROMを搭載する。 1つは、ECUに搭載されていたROM、 残りの2つはMRT-ROMである。

     MRTは、下のような .MRTファイルを作り、mkmrt.exe を走らせると、????l.bin と ????h.bin の MRT-ROMデータ上位/下位2ファイルと、????.idx インデッ クスファイルを得ることが出来る。 .bin ファイルはMRT-ROMに書込み、イン デックスファイルは印刷して表示部に貼っておく。

    [sample.mrt]
    ;
    ; マップリファレンステーブル(注:どの車種のでもない)
    ;
    ; 1カラム目が ';' だと、その行はコメント
    ;	sample.bin 用	94/8/22 By H.Kashima
    ;
    ; マップ名	先頭アドレス	横幅	縦幅
    点火1		7000		16	16
    点火2		7100		16	16
    燃料1		7200		16	16
    燃料2		7300		16	16
    その他1	7400		16	16
    その他2	7500		16	16
    その他3	7600		16	16
    
    [sample.idx]
    #00           点火1 7000 16 16
    #01           点火2 7100 16 16
    #02           燃料1 7200 16 16
    #03           燃料2 7300 16 16
    #04         その他1 7400 16 16
    #05         その他2 7500 16 16
    #06         その他3 7600 16 16
      

    使用方法

     リセットスイッチと、セレクタしか操作がないので、使用法もヘッタクレもないが。

     走行中セレクタを切換えると、切換えのショックでデタラメな表示になるので、 リセットスイッチを押す。

     フロントエンジンの車は大抵、助手席の足元にECUが設置されるので、ROM 搭載部(スキャナ部と呼ぼうか)と表示部を1ユニット上に組んでも、そう差し支え ないが、リアトランクにECUがあるMR2などの場合は、スキャナ部と 表示部を分離して使用する事になる。

    表示部の裏に吸盤を取り付け、フロントガラスに吸いつけてモニターすると見やすい。

     チラチラ表示されるデータは、目をこらして見ると結構判明するが、モニター ばかり見て前を見ないで運転すると危険なので注意すること。;(^_^)


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