現行モデルの温調器は通信ポートのコネクタ形状が変。
旧モデルはJSTのSHコネクタだったが、小さくてどっちが上なのか判らず
適当に挿してぶっ壊すやつが多いのか、コネクタ付けるコストをケチったのか不明だが、
現行型は筐体の差込み口がコネクタの一部になってて中の基板に USB-typeAの
ピンピッチと同幅のコンタクトパターンが切ってある。
が、この信号線、USBを喋るのかと思いきや TTLシリアルだった。というか
案の定なのだけど。
自作する場合は、基板側が USB-typeAのオス端子風なので、USBメスコネクタの
金属シールドを取り外して中のコネクタの具を流用する。そのままだと
ブカブカなので、0.5mmくらいのプラ板を裏側に接着剤で貼り付けて厚みを2.5mm
程度に嵩上げすると収まりが良い。
通信は Compoway/Fプロトコルを使用して行う。RS485端子付きモデルに設定できる
Compoway/F通信が、TTLレベルで側面端子からアクセスできると言うことだ。
通信仕様もPDFで公開されているので、TTL-USBシリアルケーブルを接続すれば
マイコン/PCから制御ができる。
先に分解した E5ARに SSRドライブ出力が付いていて、回路も露出しているので
ちょっと眺めてみると、出力保護回路は単なる定電流ではなくて、過電流遮断回路
だった。 相手がぶっ壊れてショートしてるのに電流絞って出力し続けるのは
おかしいわな。 ショートしたら出力切らんと。
という訳で、NPN出力モジュールの妄想回路図に反映したのがこれ。
温度調節器の出力ユニットのソケットが空で出力ができないので、古い型の
モジュール(E53-Q)を中古でゲット。
モールド封止をほじくって回路眺めても良かったが、簡単なのでそれっぽい回路図を起こしてみた。
2023年1月7日(土) かしまの分解天国 (OMRON 温度調節器 E5EN-HAA2HB)
・OMRON 温度調節器 E5EN-HAA2HB
新古品で 3,000円ほどだったが、定価は 51,000円でちょっと良い値段。
センサー入力は 23ビットのADCで受けている。ちょっとオーバースペックな気が。
2007年発売のモデルでここいらの時代のやつからは、本体底面にPC接続端子が
付いていて、PCから設定値の更新ができるようになっている。
5Vの TxD, RxDなので、秋月あたりで売っているUSBシリアル基板にJST SHコネクタを
取り付ければ PCと通信可能。
ソケット部分に出力ユニットというモジュールを後付けして電圧出力やら
スイッチ出力やらを選択する。スイッチ出力のモジュールはリレーそのまんま
っぽい。回路周りを見てみるとデジタル信号2系統が来ているので、1本は DACが
要る電圧出力モジュール用のシリアル信号かも知れない。
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